大中尾棚田での収穫に参加してきました。
長崎の美しい棚田が黄金色に輝く10月、私たちONE DEJIMAは、地域貢献活動の一環として参画している「大中尾棚田」で、米作りの集大成となる収穫作業を10月5日と12日の2日間にわたって実施しました。

日本の原風景ともいえる棚田は、残念ながら少子高齢化や生産性の課題から、その維持が年々困難になっています。この現状を受け、ONE DEJIMAは地域の大切な資産である棚田を守るため、大中尾棚田保全組合様と連携。社員やその家族、友人が集い、農作業を通じて交流を深め、自然から学ぶ場づくりに取り組んでいます。
秋晴れのもと、感謝を込めて稲刈り(10月5日)
イベント初日の10月5日は、棚田オーナープログラムのメインイベントである「稲刈り」。朝から気持ちの良い秋晴れに恵まれ、多くの参加者が集まりました。

10月とは思えないほど日中の気温は30℃を優に超え、降り注ぐ太陽の光が体感をさらに熱くさせます。厳しい暑さの中でしたが、参加者全員が鎌を片手に、黄金色に実った稲穂を一生懸命に刈り取っていきました。


刈り取られた稲は、次々と藁で束ねられ、天日干しのために組まれた竹の「稲架(はさ)」へと掛けられていきます。

作業の傍らでは、子供たちがカエルやトンボを追いかけ、自然とのふれあいを楽しんでいる微笑ましい光景も。都市部では得難い貴重な体験に、子供たちの歓声が棚田に響き渡りました。

手作業だけでは広大な棚田の稲刈りを終えるのは至難の業。途中からは文明の利器である稲刈り機も投入し、30分かけても終わりが見えなかった作業を一気に加速させます。

すべての稲を刈り終えたら、稲架(はさ)に掛けた状態で約1週間乾燥させます。これは、収穫時に25%ほどある籾(もみ)の水分量を15%程度まで落とすことで、カビの発生を抑え、お米の品質を保つための昔ながらの知恵です。
心地よい汗を流した後は、みんなでお昼ご飯を囲んで談笑。青空の下でいただく食事は格別で、充実感に満たされた笑顔と共に解散となりました。この日、私たちの棚田からは、温暖な気候でもよく育つ「にこまる」という品種のお米が、玄米換算で約120kgも収穫できました。
一粒一粒を食卓へ。脱穀から精米まで(10月12日)
稲刈りから一週間後の12日、天日で十分に乾燥させた稲の束を、お米にするための仕上げ「脱穀・精米作業」を行いました。一週間乾燥した稲は茶色に様変わりしていました。

まずは、稲架から稲の束を降ろし、脱穀機に投入していきます。機械が稲穂から籾だけを綺麗に分離してくれる一方、手を巻き込まれないよう、参加者全員で声を掛け合いながら慎重に作業を進めました。

次に、集めた籾を籾すり機へ。轟音と共にゴム製のローラーが回転し、籾が硬い殻(もみがら)と玄米とに見事に分かれていきます。そして最後に、玄米を精米機にかけることで、ようやく私たちが普段目にする美しい白米が姿を現しました。

すべての作業を終えた後には、保全組合の皆様が温かい豚汁と、とれたての新米で握ったおにぎりを振る舞ってくださいました。体を動かして空腹だったお腹が、地域の皆様の温かい心遣いと自然の恵みで満たされ、楽しいひとときを過ごしました。


また、棚田オーナーの方々には収穫した新米が配られ、私たちONE DEJIMAも、保全組合の皆様のご助力を得ながら大切に育ててきた努力の結晶を、ついに手にすることができました!

活動を終えて
この一連の農作業を通じて、社員同士のコミュニケーションが活性化されたことはもちろん、最近入社したメンバーが他の同僚と打ち解ける素晴らしい機会となりました。中には家族ぐるみで参加する社員もおり、企業活動の枠を超えた有意義な時間となりました。


最後になりますが、手厚いサポートと温かいおもてなしで私たちを迎えてくださった大中尾棚田保全組合の皆様に、心より感謝申し上げます。
ONE DEJIMAは、今後とも地域に根差した交流活動を積極的に行い、社会との繋がりを大切にしてまいります。
ONE DEJIMAは、長崎の地で操業を開始してから、1年を迎えました。
ONEシンガポール本社(GHQ)や地元長崎の関係者の皆さまのご支援、そして社員一人ひとりの努力により、当初よりも業務範囲は大きく広がり、グローバルなネットワークの一端を担う存在へと成長を続けています。
しかし、まだまだ私たちの存在は、ONEグループの中でも十分に知られていないのが現状です。
そこで今回、創業1周年を記念して、会社紹介ムービーを制作しました。この映像では、ONE DEJIMA設立の背景や、GHQから委託されている業務、そして日々の業務に取り組む各チームの姿を、長崎という美しい街の風景と共にご紹介しています。
私たちは、ONEの中核業務を担うKnowledge Process Outsourcing(KPO)拠点として、世界の仲間たちとともに、より高い価値を創造していきたいと考えています。
このムービーを通じて、ONE DEJIMAがどんな組織で、どんな未来を目指しているのか、少しでも伝われば幸いです。
そして、私たちとともに次のチャレンジに挑む仲間が、この映像をきっかけに現れることを心より願っています。